公開日: 2024年10月20日

春を彩るために!秋に植える球根のススメ

グリーンファーム運営担当
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秋めいてきて園芸売場に春咲き球根があふれてきました。
ガーデニングの主役にもなるカラフルで華やかな品種がたくさんあります。
春に向けてどの秋植え球根を植えたら良いのか迷っている方は参考にしてみてください。

秋植え球根とは?

「秋植え球根」とは秋に植え、翌年の春から夏ころに花を咲かせる球根のことを言います。秋植え球根は高温多湿によって、球根が腐る可能性があるため掘り上げるのが一般的ですが、植えっぱなしでも問題ない品種もあります。それでも3~4年に一度は掘り上げて球根を整理しましょう。

秋植え球根の特徴とは?

・積雪や凍土で植え付けができなくなるまでが植え付け限界時期

・冬の水やりに注意する

・庭植えの場合は必要ありませんが、鉢の場合は土の表面が乾いたら暖かい日の午前中にたっぷり水をやる
 水切れすると花が咲かないため、1週間に1度は水をあげる

・ヒヤシンス、チューリップ、ラナンキュラス、フリージャなど、冬の寒さに強い

・ユリ科・アヤメ科・ヒガンバナ科の代表的な3つのグループに分けることができ、科によって似通った特徴
 がある 

・鉢植え、庭植えのどちらにも適している

・球根植物は、地下または地際の器官に養分を蓄えて、その球根自体がわかれて繁殖していくのが特徴です。
 また、球根が養分の貯蔵庫にの役割を果たすのであまり肥料を与えなくても育つ花が多いです。

育てやすい球根の特徴、球根の選び方など

球根は大きめでずっしり重さのあるものを選びましょう。乾燥してシワのあるもの、柔らかいものは栄養不足になっている可能性があります。

ポイント! 球根の中に栄養を貯め込むため、球根のサイズ=栄養の量になります

健康に育っている球根を選ぶことで、病気や花が咲かないなどのトラブルを回避できる可能性が高くなります。

 

初心者でも楽しめる秋植え球根の育て方

管理方法

園芸店やホームセンターでは9月頃から秋植え球根の流通が始まりますが、球根の植え付け適期が10~11月なので涼しくなり植えこむまで管理をしなければなりません。

買ったからといって暑い時期に植えてしまうと花が付きづらくなったり、腐ってしまったりと失敗のもとになります。

全体的に高温多湿を嫌うので植え付けるまでは雨の当たらない風通しの良い場所で管理します。

おすすめの資材

・球根の土(プロトリーフ)

適度な保水性と排水性がを兼ね備え水分を好む球根、

そうでない球根どんな球根にも対応しています。

初期生育に必要な栄養も入っていて球根全般におすすめです。

 

 

・球根の肥料(花ごころ)

ゆっくりと長く効く有機配合肥料です。

花に効くリン酸を多く配合しているので花つきバツグンです。

 

・殺菌剤

チューリップが咲かないで枯れてしまった…そんなことはありませんか?その大半が病気であることが多いです。

心配な方はオーソサイド水和剤、ベンレート水和剤などを水に溶いて植え付ける前に漬けるといいです。

病気は治療はできませんが予防はできます!

 

おすすめの球根、人気品種ご紹介

クロッカス
🌸早春~春咲き・秋植え球根・初心者向き🔰
秋植え球根の中でも早い時期(2月~)から花を咲かせます。株にしては大きな紫や黄色の花と、
線のような細い葉や低い草丈で可愛らしい印象です

水仙
🌸早春~春咲き・秋植え球根・初心者向き🔰
改良に長い歴史をもち、多くの園芸品種があります。姿が豪華になってもうつむいたように
咲く花は清楚な魅力をもっています。
近年は原種も見直されて出回っています

スノードロップ
🌸早春~春咲き・秋植え球根
小さな秋植え球根。まだ雪が残るような早春に咲き背丈も低く可憐です。花が開いた時の姿より、
蕾のように閉じたときのほうが名前のような「雪のしずく」に見えます

チューリップ 🏆️人気!
🌸春咲き・秋植え球根・初心者向き🔰
様々な品種・花色・花の形が出回る、秋植え球根の代表。豪華な八重咲きや変わり咲きの品種だけでなく、
近年は多年草扱いできる楚々とした原種系の品種も人気があります

ヒヤシンス 🏆️人気!
🌸早春~春咲き・秋植え球根
花色が豊富な香りのよい秋植え球根です。水栽培でよく用いられます。室内で育てられること多いですが、
実際には-5℃程度まで耐えるので地植えでも問題なく育ちます

ユリ 🏆️人気!
🌸初夏~夏咲き・秋植え球根・半日陰でも育つ・香りが強い
大きくは半日陰で咲くオリエンタルハイブリッドと、日向を好むアジアンティックハイブリッドに
分かれます。ヤマユリなどの原種系も人気があります

ラナンキュラス
🌸春咲き・秋植え球根・宿根草
豪華な花を咲かせる秋植え球根ですが、最近は苗でもよく出回るようになりました。
大輪の花を咲かせるアジアンティクスと、小輪で宿根草扱いされるレペンスがあります

フリージア
🌸春咲き・秋植え球根
南アフリカ原産で、豊富な花色がそろうオランダで改良された品種郡が主に使われています。
半耐寒性とされていますが南関東以西の暖地では霜除けした屋外でも育ちます  

アネモネ
🌸春咲き・秋植え球根
伸びた茎に大きめの花をひとつ咲かせるので非常によく目立ちます。
球根以外にも、最近では花つき苗が安価で出回っており比較的楽に育てられます

アリウム
🌸春~初夏咲き・秋植え球根
ネギ科で花の美しいものを園芸では主にアリウムと呼んでいます。
大輪の花を咲かせるギガンチウムが有名ですが、小さな整った花をたくさん咲かせる種類も多いです

アルストロメリア
🌸初夏~夏咲き・秋植え球根・宿根草
蝶のような美しい花は花つき・花もちにも優れて切花でも盛んに用いられています。
ガーデン用として人気の矮性種から、切花用の高生種まで多くの品種があります

●ムスカリ
🌸春咲き・秋植え球根・初心者向き🔰
育てやすさから花壇や寄せ植えによく用いられます。
花つきのよいものや、白・紫花の品種が出回ります。性質は大変丈夫です

 

春に咲く花々を楽しむ美しい庭を作る方法

球根の植え方や注意点、間隔の目安など

1. 植える時期 : 

秋の涼しくなり始める頃、9月下旬~11月初旬が理想的です。

2. 植え方の基本 :

土壌の準備。水はけの良い土が適しています。
重たい土の場合は、腐葉土や砂を混ぜます。
酸性土壌に弱い種類が多いため、花壇やリサイクル土には
苦土石灰またはすぐ植えれる有機石灰を少量加えて調整します。

3. 穴植えの深さ:
球根の高さの2~3倍が目安です。
例えば、球根の高さが5cmであれば10~15cmの深さに植えます。
比較的大きな球根は深め、クロッカスなどの小さい球根は浅めに植えるイメージです。

4. 間隔の目安:

チューリップやスイセン:10~15cm – クロッカスやムスカリなど小型の球根:5~10cm
混植する場合も考慮して、種類ごとに適切な間隔にすると美しい仕上がりになります。

5.植える際の注意点:

向きに注意! 球根の先端が上向き種類が多いですが、
アネモネ、ラナンキュラスなど間違えやすいものはよく確認して植えましょう。 

6.水やり:

植え付け直後に軽い水を与え、発根を促します。鉢植えは冬の間も土が乾いたら水やりを!!

7.霜よけ:

特に寒冷地では、霜が厳しくなる前に土や枯葉、
マルチング材をかぶせて寒さから球根を守ります。

 

アレンジのコツ

開花時期や花の高さを考慮します。高い→低いを隣り合わせにしていくと動きと奥行感が出てナチュラルな雰囲気になります。 また、同系色や補色関係を意識すると統一感が出ます。
同じ葉の形や色が隣り合わないようにするのも混植で植えやすく、きれいに長くみせるコツです!!

●秋植え球根では開花時期のリレーができます
開花時期の早いミニアイリス、原種系アネモネから
初夏に咲くアリウムやアルストロメリアなどまで植えていくと4~5ヵ月間順番に楽しめます。
また自然に増える楽しさもありますが、増えすぎてほしくない場合は、
鉢に植えてそのまま花壇に埋め込むと管理もしやすいです。

 

草丈に応じた植え方の工夫や春の花との相性など

秋植え球根と春に咲く花の相性

春咲きの球根類はカラフルで華やかなものが多く、宿根草や春に咲く一年草と相性が良いものがたくさんあります。

おすすめの組み合わせを一部 紹介します

背の高い球根類 : アネモネ、スイセン、チューリップ、アイリス、アリウムなど 
背の低い一年草、宿根草 : パンジー、ビオラ、プリムラ、クリスマスローズ、イベリス、ベロニカ、     ネモフィラ、プルモナリアなど

背の低い球根類 : ミニアイリス、クロッカス、ムスカリ、シラー、ヒヤシンスなど
背の高い一年草、宿根草 : ゲウム、ルピナス、オルレア、ジギタリス、デルフィニウム、ラークスパー、ハーバスカムなど

●ガーデニングのデザイン性

チューリップのように色や形が豊富なもの、香りの強いヒヤシンスやカラフルなグラジオラスなど多様な品種があります。
花壇や鉢植え、コンテナガーデンでも球根を使ってデザインしやすい、好きな色や形を組み合わせて個性豊かなガーデンを作ります。
球根植物は季節の彩りと簡単な手入れなで多くの楽しみを与えられ、多くのガーデナーに愛されています。

 

部屋に飾って球根を楽しむ水耕栽培の魅力

水耕栽培には秋植えの球根植物が向いています。
土を使用しないため虫が出にくく、処分に困ることもない手軽さも心惹かれる理由のひとつ。
土植えでは見ることのない、根っこが少しずつ伸びる様子を見ているうちに愛着が湧き日々の楽しみになります。
透明な容器に光が入りキラキラした中に白い根っこが漂う世界観も素敵。ガラス器を使えばどんな部屋でもインテリアによく馴染むでしょう。できたら一つではなく、いくつか並べて育てるのがおすすめ!
春になって開花したらお部屋で彩りと香りが楽しめ、明るい雰囲気になります。

水耕栽培の基本

土植えと同じく根と芽が出るまで寒い場所に置いて保管します。
根が短いうちは球根のおしりが当たるくらいの水量にし、根が出たら明るく風通しが良い場所に置き、根の3分の1程度が水につくように浮かせるようにしましょう。

ポイント! 球根が濡れるとカビたり枯れる原因になります

球根は根が生えてくる部分にだけ水が必要です。根の成長に合わせて水分量を減らします。
水が濁らないように2~3日毎に水を替えましょう。

暖房が効き過ぎた環境だと、越冬しないと花を咲かせない球根が季節を勘違いしてしまい、花を咲かせないことがあるので注意が必要です。

器選びのポイント

球根と器さえあれば簡単に始められる水耕栽培ですが、

球根植物の根は草丈とほぼ同じ長さで伸びる

ということを覚えておきましょう。これが最適な器を選ぶ重要なポイントです。成長過程で器替えする必要がないように、根の長さを想定した器を用意してください。自宅にある器を使う場合、球根が水に浸らないようワイヤーで引っ掛ける方法があります。お気に入りの器で可愛らしいお花を育てることも可能です。

 

まとめ

春に花を咲かせるには秋冬の準備が大事です。満開になった姿を想像しながら植え込んで、春先にひょこっと顔を出した芽を発見した瞬間や、満開になって春の暖かさを満喫する植物を見るのはとっても楽しく愛しい時間ですよ。

グリーンファームでもたくさんの球根が出揃っていますが、人気品種はなくなるのも早く再入荷しないことが多いので、気に入ったものがあったら早めに入手することをおすすめします。

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グリーンファーム運営担当

グリーンファームラボ運営担当者です。 これからたくさんの植物の欲しいと知りたいがわかる情報をお届けいたします!
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