公開日: 2025年6月9日 - 最終更新日: 2025年6月10日

プロが解説!梅雨時期の水やり 注意しなくてはいけないポイント

グリーンファーム運営担当
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はじめに

あじさいの花が少しずつ色づき始め、梅雨の季節となりました。

梅雨の雨は、稲作や野菜の生育に必要な水分を供給したり、春の新緑ころに芽吹いた草木が、土や太陽から養分など吸収するのを助ける役割も果たしており、「恵の雨」・・・水資源確保にはとても大切な時期の雨と言えるでしょう。

「梅雨って、雨ばっかりで憂鬱よね~↓😢」と思わず、皆様へは日常の照度が弱まり新緑などの色がより鮮やかに見えたり、リラックス効果のある雨音で、心の安らぎを感じるこの季節を楽しみいだだけますようお過ごしください。

梅雨時期に知っておくべき植物の水やり基礎知識

・梅雨の湿度と植物の水分管理

梅雨の時期とは?特徴と重要性

梅雨の主な特徴は長期間に渡る雨天や高湿度のこと。一般的に過ごしやすいといわれる湿度は40~60%ですが、梅雨の湿度は80%を超える日も多くあります。この時期は気温の変動が小さくなり、湿度が高くなるためカビが発生しやすくなります。
土が湿った状態が続くとカビや虫が発生したり、病気の原因となりますので過湿にならないように水やりを控えるようにしましょう。少しずつあげるのではなく、一回の量はそのままで、あげる間隔を広げるという意味です。与える量は鉢や土の配合、植物の種類、置き場所によって変わりますが、基本的には土が乾いてからたっぷりあげましょう。
湿度が高いと株元が蒸れやすくなってしまいます。カビの発生や病気を防ぐために花がら、傷んだ葉や枯れ葉はこまめに取り除いて、まだ株の内側が密だったら葉を梳いて風通しを良くすることが大事です。

地植えと鉢植え、それぞれの水分管理のポイント

●地植えの場合
たいてい自然の雨水に任せるままになりますが、土壌の排水性を確認しましょう。腐葉土を混ぜるなど水はけの良い土に改善する対策を行います。長雨が続く場合、過湿にならないように排水のための溝を掘るなどの工夫もしてみましょう。また、マルチング材やバークなどの自然素材を使って株元を覆うことで水分の蒸発を防ぎ、土壌の温度を一定に保つ役割をし、水やりの頻度を減らすことができます。


●鉢植えの場合
鉢の底に穴が空いているか確認してください。空いていない場合は中に余計な水が溜まらないよう注意しましょう。雨が当たりすぎる環境では土が湿った状態が続いて根腐れや花びらが傷む原因となります。鉢植えの場合は植物を守るために軒下など雨が当たらない場所に移動してあげましょう。また、過湿にならないように鉢皿に溜まった水を処理します。雨が続くような場合は鉢皿を一旦外しても大丈夫です。

・植物の水やりと基本の注意点 適した水やりタイミング

じょうろで水やり

土が乾いてからたっぷりと水を与えましょう。土の表面が乾いていても中は湿っている場合があります。慣れていなければ、土の中に指を1cm程入れてみて、土の中の湿度を確認してみましょう。中が乾いていれば水をたっぷり与えます(鉢植えの場合は底から水が流れ出てくるくらい)。水やりのタイミングは天候によっても変わりますので、何日おきに与えるというような決まりがありません。気温が高い、湿度が低い、風が強い時などは土が乾燥しやすくなるため、水やりの間隔が狭くなります。土が乾き根から吸収する水分が少ないと葉が萎びて水切れのサインを出しますのでチェックしましょう。
水やりには水分補給だけでなく、土の中の古い空気を無くし新鮮な空気と入れ替える役割もあります。根が酸素を取り込み二酸化炭素を吐き出す呼吸をしているからです。なので、土の中の二酸化炭素や汚れを外に出すため、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えることが大事になります。

観葉植物と多肉植物の梅雨時期の水やり 

皆さん悩みどころの観葉植物、多肉植物の梅雨時の水やりについて解説します。

・観葉植物 湿度管理と水やりの工夫

湿度管理

  • 適度な湿度(40〜60%)を保ち、加湿器や葉水で乾燥を防ぐ。
  • 風通しを良くし、換気を行うことでカビや害虫の発生を抑える。
  • 湿度計を活用し、室内の湿度を確認しながら調整。

水やり

  • 日当たりを確保できる場所では鉢底から水が流れるまでしっかり与え、根全体に浸透させる。
  • 日照が少ない場所では水やりの量と頻度を減らす。

・多肉植物  水やりと梅雨の特性を活かす方法

梅雨の特性を活かしつつ、多肉植物を健康に育てるためのポイント

  1. 水やりの調整
    • 梅雨時期は湿度が高いため、水やりは控えめに。
    • 土の表面が完全に乾いてから、少量の水を与える。
    • 晴れた日の午前中に水やりをすると、蒸れを防げる。
  2. 置き場所の工夫
    • 雨が直接当たらない風通しの良い場所に置く。
    • 軒下やベランダなど、湿気がこもらない環境が理想。
  3. 蒸れ対策
    • 鉢と鉢の間隔を空け、通気性を確保。
    • 遮光ネットを活用し、強い日差しを避ける。
  4. 病害虫予防
  • 枯葉をこまめに取り除き、カビの発生を防ぐ。
  • 風通しを良くし、湿気による病気を予防。

梅雨の特性を活かしながら、適切な管理を行うことで、多肉植物を元気に育てることができます。

梅雨時期の植物ケアのポイント

・雨の恩恵を最大限に活かす方法

地植えの場合は水やりを雨におまかせしましょう。長雨が降れば夏場でも数日はお水やりをしなくても済みます。少量の雨の場合、鉢植えで葉が茂っていると土まで雨水が行き渡らない事がある為、油断せずにお水やりをするようにしましょう。
また、雨水槽を設置することで雨水をガーデニングに使うことができます。

・室内と屋外の植物管理の違い

長雨が続くような場合、屋外では水やりが不要な場合がありますが、室内では環境に合わせて行う必要があります。鉢植えで長雨を嫌う植物の場合は軒下に動かすなど対策が必要な場合がある事も頭に入れておくと良いです。
室内の植物は湿気がこもりやすくなるので風通しを良くすることで病害虫予防になります。小型の扇風機を弱く当てておくのも良いでしょう。また、室内の植物は日照不足に陥りやすくなりますので、置き場所に気を配る様にしましょう。その際、日照不足の環境から、いきなりの強光は葉焼けの原因になる為気を付けましょう。

さいごに・・・梅雨を楽しむための植物ポイント

・病害虫対策と肥料切れを起こさないために・・・

●梅雨時期は、高温多湿な環境になりやすく、様々な病害虫が発生しやすくなります。

特に野菜や花壇では、うどん粉病やべと病などのカビ病、ハダニやアブラムシなどの害虫に注意が必要です。

GFでは虫/病気に対してこちらの殺虫殺菌剤をお薦めいたします。

ベニカXネクストスプレー

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     雨に強い★★★

 

●また時期に肥料切れを起こすと、植物の生育に悪影響がでることがあります。特に、雨が多く日照が少ない環境では肥料の吸収が不十分になりやすく、肥料成分が雨水によって流出するしてしまう・・・過湿な環境では根腐れを起こすリスクが高まります。

GFでは長期期間、継続して効き続ける緩効性肥料のご紹介をいたします。

マグアンプK

・梅雨の植物育成で気をつけるべき注意点と乗り越えるための総まとめ

5月の今頃の季節なら、朝1回程度、暑さが極まる夏場は朝夕の2回が目安とされていますが、お天気によって水やりの間隔は異なってくるものです。

気温が高いとき、湿度が低いとき、風が強いときは、水分が蒸発して土は乾きやすくなり、水を与える間隔が狭まります。土が乾いているかの確認を忘れずにして、お天気に応じてタイミングは臨機応変に対応しましょう。

水やりには、水分を補給すると共に、土の中の古い空気を押し出して新鮮な空気と入れ替えるという目的があります。植物は呼吸をしていて、根は酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出します。水を鉢底から出るまでたっぷり与えることで、水圧でこれらの二酸化炭素や汚れが流れ出されます。土が乾くと、この水の通った隙間に新しい空気が入り込み、植物の根に酸素を供給することが可能となるのです。

梅雨に入り、梅雨が明ければ夏本番です。天気状況を気にかけて、土や葉の状態をよく観察して、適切な水やりで植物を育てましょう。

 

 

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グリーンファームラボ運営担当者です。 これからたくさんの植物の欲しいと知りたいがわかる情報をお届けいたします!
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