突然ですが、花を見て『綺麗』食べ物を食べて『美味しい』と感じた事はありますか?
もし感じた事があるとすれば、僕が書くこの記事や企画に興味を持って読んでくれる事と思います。
ぜひ最後まで読んでみてください。
さて、日頃何気なく目にしたり、口にしたりしているお花や作物。これは農家さんが一生懸命に育て、皆さんのご家庭に届いています。しかし、その農家さんが育てる前の段階を考えた事がありますか?
じつはお花や野菜、果物などは、色・性質・味や香りなど様々な品種改良を繰り返し、日々進化をしているのです。
近年で言えばブドウのシャインマスカットやサツマイモの紅はるかなどが大ブームを起こしていますよね。
こういった物も品種改良による成果で、その品種改良を行う事を『育種』(いくしゅ)と言います。またそれを行っている方を育種家と呼びます。
新しい花を作る育種家さんを応援したい!
個人育種家が大活躍
僕は20年以上花・園芸業界のバイヤーを生業にしてきておりますが、花や庭木など観賞用の植物に関しても凄まじいペースで育種が進んでいます。
特にここ数年は企業やメーカーに属さない、個人による育種、個人育種家の活躍が目覚ましく、可愛い花を育てInstagramを始めとするSNSに投稿する女性たちの間で話題になり、園芸業界を盛り上げている存在になっています。
育種家さんへの支援を考える
お花の育種家と聞くと、非常に華々しい職業だと感じる方も多いと思います。僕もそう思った一人でした。
しかし育種家さんとお付き合いをしていくにつれ、すぐにその考えを改めるようになりました。なぜなら、育種途中の植物で生計を立てるのは非常に困難だからです。
育種家さんの多数はまず完成形の花をイメージされるそうです。そしてそこへ近付ける為に、何度も何度も繰り返し交配を行います。花には季節があるものが多く、交配は1年に1度しか行えず、最低でも数年、長い物であれば数十年に渡る場合もあります。
育種途中の花は一部販売にまわる物もありますが、性質が安定していない物や花色がイメージにそぐわない物の多くは廃棄されてしまうのです。その間それによる収入が限られてしまう為、難しい職業と言われます。
育種家さんへの支援方法を紹介
そんな方々と接していく中で、僕が置かれている立場から何か応援出来る事がないかと考えました。
僕はよく育種家さんの農場へお邪魔をする機会が多いのですが、『え!?これ棄ててしまうの?』と言った物を多く見受けます。ではそういった、育種途中の物を買い取ってお客様に提供が出来ないか?
●お客様への販売のルートがあり
●育種家さんとの繋がりを持っている
●こういった想いや情報が発信できる店であり、お店にファンの方がいる
これらが少なくとも揃っている園芸店として、花業界の一端を携わる者として、やらなくてはならないという思いが立ち、育種家さんを応援する企画を考えました。
下記にご紹介をする育種家さんの中で、『是非応援したい!』と言う方の商品を選んでご購入頂ければ、その方の商品がお手元に届きます。育種途中のものでまだ完成に至っていないものであったり、中には既に販売されているものもあります。いずれにしても応援したい育種家さんの今後の活動の支援になります。
もしこの企画に少しでも多くの方が賛同し、新しい花を作るお手伝いをして頂ければ幸いです。
※性質的に完成途中の物も御座いますが、極端な物は発送致しません
育種家さんを選んで応援
FLOWER HEARTS八ヶ岳 田中俊行氏
山梨県北杜市小淵沢町の標高850mに位置する高地で、ビオレッタと言う小輪のビオラの育種を進めながら、育種家 川越路可さんより譲り受けた品種との融合でビオレッタの可能性にチャレンジをしている。
田中さんは物事に取り組む姿勢が常に本気で、育種はもちろんの事、遊びでもゴムボートで諏訪湖から天竜川を下り駿河湾に出らるかのチャレンジや、災害支援のボランティアも八ヶ岳のグループで各方面に行っており園芸の枠に囚われない活躍されている方です。
FLOWER HEARTS八ヶ岳を応援する⇩⇩⇩
再興園-saikouen- 篠原直喜氏
長野県原村の標高1110mに位置し、八ヶ岳が一望できる絶景の冷涼環境で花を生産されています。育種家としてはFLOWER HEARTS八ヶ岳 田中氏より選抜されたロカハーツを譲り受け、再興園バージョンとして交配を進め、独自のカラーで打ち出し非常に人気を博しています。
篠原さんは花の生産、育種とは違う一面があり、言うなれば『諏訪のお祭り男』と言ったところでしょうか。地元の小さなお祭りから、あの日本三大奇祭のひとつ諏訪大社 御柱祭で柱乗りを行うなど大活躍されています。また再興園さんの作るトウモロコシは絶品で、筆者の僕も毎年横浜から八ヶ岳まで分けて頂きに行くほどです。
再興園 篠原さんを応援する⇩⇩⇩
ガルテン湘南 髙橋美千子氏
神奈川県平塚市にあり、ペチュニアやサイネリアなどの育種で大変有名なお父様の元で育種を学び2023年フリルパンジー シュガーボンボンで全国デビューをされた女性育種家さんです。デビューまでに6~7年の歳月を要したシュガーボンボンですが、更なる進化を求めて今なお改良を進めているそうです。
普通のOLから脱サラをし就農した髙橋美千子さんは、育種家の顔だけでなく、ブルーベリーをはじめとした、フルーツでの観光農園を目指し圃場を作ったりといくつもの顔を持つ農業女子です。
ガルテン湘南 高橋さんを応援する⇩⇩⇩
まとめ
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
育種と言うのは、近しい園芸の一部とは言え、なかなか知ることの出来ない世界です。これを読んでみて、もし共感する部分があって面白そうと思ってもらえる方が居れば、是非このキャンペーンで育種家さんを応援してみて下さい。また応援できる育種家さんも季節やタイミングで今後変わっていったりしますので、定期的に覗いて頂けたら嬉しいです。
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