公開日: 2024年10月4日 - 最終更新日: 2024年10月4日

初心者必見!寄せ植えで楽しむガーデンシクラメン 育て方と最新トレンドご紹介!

グリーンファーム運営担当
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はじめに

もう秋の定番となったガーデンシクラメン。秋早めに植え付けていただくと、根付いて5月を過ぎても楽しめるとっても長もちなお花です。夏はお休みしますが、うまくするとまた秋からもお花が楽しめます。

そんなガーデンシクラメンも今は様々な品種があります。寄せ植えに向いたり、地植えにできる強健な品種もあります。

今回は初めての方でもできる、ガーデンシクラメンの選び方と植え方をご紹介いたします。

 

ガーデンシクラメンの栽培と管理のコツ

ガーデンシクラメンの栽培時期と育て方

日当たりと風通しの良い場所を好みます。
植え付けの時期は10月中旬~11月中旬。本格的な寒さを迎える1か月前には植え込みを済ませましょう。寒くなってから植え付けると根の張りが弱くなり生育が悪くなってしまいます。
土は水はけ・水持ちどちらも良い土が理想です。
花期は9月~5月と長期に渡ります。花が終わったら放置せず茎の根元から回すように取り除くと簡単に抜け、次に咲く花に栄養が回ります。

屋外栽培時の注意点と寒さ対策

ガーデンシクラメンは耐寒性のある原種のシクラメンから屋外でも楽しむことができるよう改良されているため、一般的なシクラメンと比べると比較的耐寒性があります。ただし0~5℃程度までが望ましく、それ以下に下がる予報が出ている場合や霜が降りそうな日はしっかり霜よけをして凍結を防ぐことが必要です。
氷点下に下がってしまう地域は鉢植えにして屋内に移動ができるようにすると安心ですね。
暖地の場合は地植えでも楽しむことができますが、凍結の心配がある場合はマルチングをして霜よけをしてあげましょう。

夏越しについては気温が上がり始めたら雨の当たらない場所に移動をして乾燥気味に管理をします。9月ごろになったら植え替えをして古い根や土を取り除いてあげましょう。

開花を楽しむための肥料と水やりのポイント

水やりは土の表面が乾いたらたっぷりとあげるようにしましょう。その際、花や葉、球根にかからないよう周りの土にあげてください。
地植えの場合は根付いてしまえば特に水やりの必要はありませんが、極度に乾燥する場合はお水やりをしましょう。
なお、水をやりすぎて加湿気味にしてしまうと根や球根が腐ってしまう恐れがあるため注意が必要です。

肥料は苗を植え付けるときに元肥を使用しましょう。花期が長いため、花が咲く時期になったら液体肥料を規定量を10日~2週間に1回与えるとしっかりお花が咲きます。

ガーデンシクラメンの人気品種とその特徴

初心者にもおすすめのガーデンシクラメン品種

まずはメティスなどに代表される一般的なガーデンシクラメンです。当社にて「ガーデンシクラメン」として販売されている品種群です。
当社では産地にこだわり、提携生産者さんからの入荷のみとなっております。
株の草姿、葉数、均整の取れた葉など植え付けた後のパフォーマンスが良いものを選び入荷しています
基本色として、赤、白、濃いピンク。薄ピンク、紫が基本色となります。
色によって強健度に違いがあり、ピンク系が原種系に一番近く強いといわれています。次いで赤、紫、白となるようです。

強健で寒さに強いガーデンシクラメンの選び方

 強さで言うと寒さに最も強く地植え向きといわれるのは「ファンタジア」系統です。早めの植え付けで霜よけさえすれば十分地植えも楽しめます。
花壇に咲くガーデンシクラメンもいいですよね!

様々な花色が魅力の軽井沢シクラメンたち

上質なシクラメンの生育に最適な軽井沢育ち、たけいち農園さんのガーデンシクラメン。オリジナリティあふれるラインナップで取り揃えております。
その中でも当店で人気の品種をご紹介

①ジャドール

とても良い香りがする可愛らしい品種。花もちもよく病気にも強い系統ですので、長く楽しめます。

②クロンヌ

淡いピンクがとても可愛らしくシルバーリーフがその印象をより優しくしてくれています。やわらかい花色や葉色との寄せ植えに。

③ショコラ

濃いワインレッドの花色が特徴の品種。温度が低くなるとチョコレートのようなより深い色に落ち着きます。シックなイメージの寄せ植えに。

その他グリーンファームイチオシのおすすめ品種

今年発売の注目品種で、全国的にも話題「イリュージア ピンクラテ」は当店でも販売予定です。
上向きに咲くお花が、シクラメンの常識を覆す美しさです。限定数量で販売予定です。
2024年10月上旬~11月上旬に販売予定です

イリュージア

寄せ植えに最適なガーデンシクラメンの相性とコツ

ガーデンシクラメンだけでなく、寄せ植え全般に言える事ですが植える際に相性を考えて植える事でトラブルなく長い期間寄せ植えを楽しむ事が出来ます。

ガーデンシクラメンの寄せ植え

ガーデンシクラメンと相性の良い草花

ガーデンシクラメンを寄せ植えで楽しむ際に気を付けておいた方が良いポイントが3点あります。
1つ目は、開花時期です。ガーデンシクラメンの開花時期は9~翌5月くらい。花の咲いている時期が合うものを選んで植えると差し替えの必要もなく、長く楽しめます。
2つ目は、植え付け時期です。先述しましたが、ガーデンシクラメンは寒さに強い植物ではあるものの、あまり寒くなってから植え付けを行うと根張りが悪く、良いコンディションで極寒期を迎える事が出来ません。本格的な寒さが来る1ヵ月前には植付けを済ませましょう。
3つ目は、性質が似ているもの。ガーデンシクラメンは球根植物の為、多湿を嫌います。そこで水やり頻度が多い物と同時に植えてしまうとトラブルの原因になりかねません。ただこれについては鑑賞期間が主に冬で水やり回数が減るため過度に気にする必要はありません。また、水やりの仕方を工夫することで性質を選ばず植えることも可能になります。

3つのポイントを踏まえたオススメの植物5選がコレ

●パンジー・ビオラ

ビオラ すみれ図鑑(緑青(ろくしょう))

開花時期や寒さに強いと言った点、また選べる色の幅が多く寄せ植えのファーストチョイスです。

●シロタエギク

シロタエギク ダスティーミラー

寒い時期に出回る事やその見た目から冬の植物と思われがちですが、環境の変化に非常に強く、姿を変えながら一年中楽しめる植物です。特に秋冬はそのシルバーリーフが寄せ植えの名脇役になります。

●カルーナ

カルーナ ガーデンガールズ

秋に入ると北海道や長野あたりから入荷するカルーナ。寄せ植えによく使われ、明るい雰囲気を出してくれますが、暑さの残る時期に植えてしまうと花が早く終わり緑の芽がまた芽吹いてしまうため、ある程度寒くなってから植えるのがオススメです。

●アリッサム

アリッサム

寄せ植え定番の花で、やわらかい雰囲気を出すのにひと役かってくれます。色の幅も沢山あって、イメージに近い色が見つけやすいのもオススメのポイント。

●アイビー

アイビー(ヘデラ)

たかがアイビーと思う方も多いかもしれませんが、されどアイビーです。アイビーの改良もどんどん進んで現在では色々な模様や形の物が販売されています。寄せ植えに加える事で寄せ植えの魅力度が格段に増します。

 

屋外でも映えるクリスマスのガーデンシクラメン寄せ植え

ガーデンシクラメンは開花の時期とその気品溢れる姿から度々クリスマスの寄せ植えに使われます。
ガーデンシクラメンを使ったクリスマスの寄せ植えには赤や濃い目のピンクを所々にちりばめ、シルバーリーフや斑入りのリーフで色合いを調整すると雰囲気が出ます。チェッカーベリーの様な赤い実物を入れると更にクリスマス感がアップします。
また鉢は作品の面積の半分を占める部分なので、こだわれるのであればこだわりたい所です。

ガーデンシクラメンの成り立ちと軽井沢シクラメンの魅力

あたり前の様にガーデンシクラメンについて書いてきましたが、30年前にはガーデンシクラメンという物は存在しませんでした。では、どの様にしてガーデンシクラメンは生まれたのでしょうか?

たけいち農園 田島 嶽 氏

それは先ほど軽井沢シクラメンの項で少し触れました、たけいち農園の田島嶽氏によって選抜生産され、1996年に初めて発売されたのが始まりです。そのガーデンシクラメンの生みの親、たけいち農園 田島嶽氏が生産を行っているのが大人気の「軽井沢シクラメン」なのです。

たけいち農園 軽井沢農場

9月某日、たけいち農園さんにお邪魔する機会を頂いて農場見学と生産に対するお話を伺う事が出来ました。

何度かお会いをしてお話もさせて頂いた事があったのですが、今回ほど密にゆっくりお話しさせて頂いたのは初めてで、非常にユーモアと情熱を持ち合わせたお人柄という印象を受けました。

農場は標高約870mに位置する所にあり、この日はすでにひんやりした空気に包まれていて上着が必要な程。

通常、たけいち農園さんは埼玉県本庄の農場で生産をされてるのですが、ガーデンシクラメンやプリムラなどは平地の暑さを避け、夏から秋ごろまで高地で生産をする「山上げ」を行っているそうです。標高が100メートル上がると1℃気温が下がるので下げ幅8~9℃。天然のクーラーと言った所でしょうか。
ただ山への上げ下げはかなりの労力を擁する一大イベントなのが容易に想像出来ます。。

田島さん、生産にもこだわりと言いますか、ガーデンシクラメンにとって一番ベストな栽培方法をとっておられます。
一、自動灌水ではなくひとつひとつ手で灌水。
一、水あげの回数が増えてしまっても、保水シートなどは使用しない。
一、ハウスは強い雨風を防ぐだけの役割で、凍っても加温などは行わない。

他にもまだまだ沢山生産のノウハウをお話頂けたのですが、これらの結果、小葉でしっかり締まった株で発色の良いガーデンシクラメンが出来上がるのですね。

人気品種の画像ギャラリー

 

 

 

まとめ

現在では、もう秋の定番になってきた「ガーデンシクラメン」ですが、意外にも広まったのはそんなにむかしではないですね。

急速に普及したことには、ご紹介させていただいた田島さんの功績が大きいですね。今現在も年々様々な品種を出し続け進化を遂げています。

寄せ植え植物としても優秀で、アレンジしやすいので是非、ガーデンシクラメンの寄せ植えにチャレンジしてみましょう!

 

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グリーンファームラボ運営担当者です。 これからたくさんの植物の欲しいと知りたいがわかる情報をお届けいたします!
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