公開日: 2025年8月23日 - 最終更新日: 2025年9月4日

強風に負けない!庭木の台風対策サバイバル術

グリーンファーム運営担当
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はじめに

近年勢力を増している台風。去年は大丈夫だったから今年も大丈夫とは限りません。

建物や車、通行人に倒れてしまったら…と思うと心配が尽きません。

今回はそんなあなたのお家のシンボルツリーを強風から守るために抑えるべきポイントをまとめました!

押さえるべき庭木の倒木防止のポイント

庭木の台風対策の基本:効果的な支柱方法

● 八つ掛け支柱

  • 方法:幹の周囲を取り囲むように、斜めに4本以上の支柱を立て、幹に八の字で縄やロープを掛けて固定。

  • 特徴:四方からバランスよく木を支えるので、強風で揺れにくく、特に高さのある木や根鉢の浅い木に有効。

  • 用途:植えたばかりの若木や、台風シーズンに不安な木に最適。

● 鳥居支柱

  • 方法:木の両側に2本の支柱を立て、横木を渡して鳥居型に組み、そこに幹を括り付ける。

  • 特徴:主幹をしっかり固定できるため、真っすぐに育てたい若木に向く。

  • 用途:庭木の初期成長時や、直立性を重視する果樹などに有効。

 倒木のリスクを抑えるために剪定が必要な理由

①風の通り道をつくるため

枝葉が茂りすぎると“風の壁”となり、強風をまともに受けて倒れやすくなります。剪定で適度に隙間をつくることで、風を逃がせるようになります。

②枝の重みを軽減するため

枝が伸び放題だと全体のバランスが崩れ、上部が重くなり倒木リスクが高まります。定期的な剪定で重心を低く保つことが大切です。

③木の健康を守るため

枯れ枝や病害虫に弱った枝を放置すると、そこから折れて大きな被害につながります。不要な枝を整理しておくことが、結果的に倒木防止にもつながります。

特に倒木に気を付けたい木の種類

ミモザ(アカシア)

 → 成長が早く、枝が横に広がりやすい。材質も柔らかく、裂けやすい。強風で枝折れや倒木リスク大。

ユーカリ

 → 背丈が急速に伸びる割に根が浅い。樹冠が大きくなりやすく、風を受けやすい。

オリーブ

 → 樹形が大きく乱れやすく、実が付くと重みも加わる。幹に比べて枝が折れやすい。

コニファー類(ゴールドクレストなど)

 → 見た目は丈夫そうだが、根が浅く、背が高くなると強風に耐えにくい。特に鉢植えから地植えにした直後は要注意。

実際の作業手順:台風対策を行う際の注意事項

①準備するもの

・剪定ハサミ(枝の太さによってはのこぎり)

・支柱(ねぶし竹・木杭など)

・麻ひも、麻布

②作業前に確認すべき事

まずは支柱をかける前に庭木の状態を確認しましょう!枝が伸びすぎていたり、混みあったりしていると風の影響をもろに受けてしまいます。

風通しが良いように、適度に剪定をしてから支柱作業に移ります。

 

③支柱をかける

台風から守りたい木がどのような場所に植わっているかで方法は変わってきますが、一番手軽な支柱方法としては『一本支柱』となります。幹に沿って竹や木杭などを埋め込み、幹を支持する方法です。

杭と幹の結束は、まず幹が傷つかないよう麻布を巻いてから麻ひもで固定をすると安心です。

また、まっすぐ立てた支柱に対して斜めに2本目の支柱を打ち込んで結束させるとより効果的です。

※ 木を支えるために近くのフェンスや家の雨どいなどにロープを引っ張って固定する方法を見かけますが、万が一木が倒れてしまった場合に大事な家屋を壊してしまう可能性が大きいため、できれば避けるようにしましょう!

自分では手に負えない場合は…?

大きく育っている庭木には一本支柱は不十分な方法のため木の大きさによっては八つ掛け支柱や鳥居支柱といった、難易度の高い方法が必要となります。

グリーンファームでは庭木支柱の作業も承っておりますので、これからの台風対策ご不安な方はぜひご相談ください!

グリーンファーム彩庭(いろは)

https://green-farm.co.jp/iroha/

 

台風後の庭木のチェックポイントとケア方法

・被害の確認と倒れた木の対処法

台風が去っても気は抜けません。倒木してしまったもの、倒木こそ免れたものの枝が折れたり、根が浮いてしまったりするものもあります。

【倒木してしまった物・根が浮いてしまった物】

いち早く元の状態に起こし、支柱をします。更に根の周辺に空間が出来てしまい、水が吸えない状態にならないように土を流し込む様なイメージでたっぷりの水やりを忘れない様に行って下さい。

【枝が折れてしまった物】

Φ1cm以下の細い枝はそのまま切り落として下さい。それより太い枝は割れや枯れ込みを防ぐ為に切断面に癒合剤(かさぶたの代わり)を塗りましょう。

●オススメアイテム●

カルスメイト

トップジンMペースト

・台風が過ぎても油断大敵!塩害対策

台風が過ぎ倒木がなくても海からの潮が植物を枯らしてしまうことがあります。「うちは海から遠いから大丈夫!」と思っていても、海岸から10km以上離れていても塩害は起こります!特に風台風の時には注意が必要です。また常緑樹よりも落葉樹は葉が潮に弱い為、樹木全体を真水で洗うようにして潮を落としましょう。花壇の花なども同様に行うと安心です。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

台風による庭木の倒木は決して他人事ではありません!今一度ご自身のお庭をよく確認して、恐ろしい台風から大事な庭木を守りましょう。台風一過のアフターケアもどうかお忘れなく!

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グリーンファーム運営担当

グリーンファームラボ運営担当者です。 これからたくさんの植物の欲しいと知りたいがわかる情報をお届けいたします!
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